あ~…オシッコしたい…トイレトイレ~………あ~間に合った~…ふぃ~…
は!!
夢から覚め…気が付いたら時には時すでに遅し…
現場は悲惨な状況だった
僕の相棒から発射された液体Xは、パンツを貫通し、更に寝巻きも貫通し、ベッドにまで多大な被害をもたらした。
そう、寝小便である。
この時の僕は三十路になったばかり…
別に気にしちゃいないさ…
朝起きて会社に行き、笑い話に出来るくらいの余裕はもう持っている。
しかし!しかしだ!
人としてどうなのさ?!
三十路の大人がオシッコも我慢できないの?
夜中に水分取りすぎたのなら、寝る前にトイレ行きなよ!
色々と…予防とか出来る事は沢山あるよね?!
自問自答を繰り返し、僕は決意した。
よし…実験しよう。
こうして明晰夢の新たな実験は始まったのである。
どうも、最近自分の髪の毛を切るのに10分かからなくなってきたカズです。
今回の実験は 寝小便 です。
皆さんも子供の頃に何度か経験が有るのではないでしょうか?
僕も子供の頃は何度も経験がありますが、三十路になってまで寝小便するとは思いませんでした。
解決策として、『寝る前に一回トイレに行く』とかが妥当なんですけど、その時は『どうせなら明晰夢で寝小便の実験をしてみよう』と思いました。
イカれてますね(笑)
どんな実験?
先ず最初にどんな実験をしたかと言うと…
とりあえず『夢の中でオシッコして観察しよう』……でした。
先ずは情報収集です。
彼を知り己を知れば百戦殆からず…
寝る前に水分を十分に取り、ベッドにレジャーシートを敷き、その上にタオルを何枚も敷き、パンツの代わりにタオルを腰に巻き、掛け布団の代わりに大きいタオルを何枚も掛けました。
それから少しだけ尿意がしてきたら実験スタート
オォールウォーケェー!(all ok)
我に死角なし!
準備万端と意気込んで、僕は戦場へと出陣して行きました。
しばらくして、無事に明晰夢へと辿り着き検証を開始。
注意深く、見落としがないように凝視しながらムスコを解放し、その行為を観察しました。
ムスコから光線が発射されて間もなく…、僕の意識は現実へと引き戻され、僕の用意した防御フィールド(タオル)達が物言わぬ無惨な姿に…
お…お前ぇらの命は……無駄じゃない!
仇は取ってやるからな!
やるせない思い…
でも僕は、タオル達の死と引き換えに、ある違和感を現実へと持ってこれたのです。
そう『タイムラグ』です。
夢の中でオシッコをして、現実で『出ちまった!』と感じるまでタイムラグがある事が分かった…
3秒か…4秒…たぶんそのくらいの時間か…
よし、リベンジだ!
先ずは4秒で試してみよう!
僕は時間をおき、また明晰夢へと足を運び、実験を再開。
1秒………2秒………3…あ!
チィ!また新たな犠牲者が……。
でも、もう恐れる事はない!
ムスコよ…お前の行動パターンは全て把握させてもらったよ。
どちらが格上か思いしるがいい!
まだ残弾(尿意)は残っている!僕は間髪入れずにまた明晰夢へと再び足を運び、再度頭の中で確認する…
さっき3秒でダメだったから、今回は2秒……2秒ならいける!
いざ行かん!
実験開始!
1秒………2びょあぁぁァー!?
…
…
…
…物言わぬ姿のタオル達……。どうしてこうなった?!
ジョン(タオル1)!
マイケル(タオル2)!
ステファニー(タオル3)!
……すまない!!!
…なぜだ…なぜこんな事に…
…何がダメだったんだ?
…犠牲者の無念を晴らせるのはお前しかいないんだぞ!
お前がやらないで誰がやる!やらいでか!
…考えろ!考えるんだ!
…
…
…
…
…そうか!深度か!
深度とは、僕が勝手にそう呼んでいる夢の入り度。
深度について詳しくは『』をご覧ください。
深度が深いほど夢の干渉が大きい。
逆に深度が低くなれば、夢の干渉が低くなり起きてしまいやすい。
なぜ2度目はタイムラグが3秒あったのに、3度目には2秒しかなかったのか
…。
それは寝る事を繰り返したせいで脳が覚醒状態に近づいて深度が下がったからだと推測します。
じゃあどうするか?
違う日に検証し、全ての記録を一度目での実験で検証すればいい!つまり一日一回!
そして…それを繰り返す。
決まった…、後は実行に移すのみ!
僕の大人としての心が壊れるのが先か…
成果を手にするのが先か…
今ここに人類初のしょーもない実験が再開した…。
【数日後】
僕は仰向けになり、窓から見える空を見ていた…
流れる雲…
空を飛ぶ小鳥達…
肌を撫でる優しい風…
温かい太陽の光…
なんかあの雲…パンツに見える……………………、ああ…そうか………オムツ使えばよかったんじゃないか…。
しかし僕はすでに研究を終えていた…。
時は戻らない…
そう…僕は大切な何かを既に失っていた…。
実験の結果
一度目の睡眠の時でも、体調やその時の精神の影響を受けて深度が変化し、タイムラグがバラつく事が判明した。
たかが一秒の差……されど一秒の差…
友(タオル)の生死を分ける一秒…
幾度もの検証の結果、どんな深度や状況でも対応出来る最終防衛ラインが確立された。
それが…
1秒…
夢の中でオシッコをしても現実に影響が出ない確実な時間。
1秒…あまりにも短い時間…
寝小便する時はいつも『普通の夢』ですよね?
明晰夢中にオシッコする人なんて僕以外いないと思います。…たぶん
まぁ…何て言ったらいいか…
1秒以内に夢だと気づいてオシッコを止めないといけない訳でして…
無理じゃね…これ?
皆さん…寝る前にオシッコは必ず行きましょうね!
こんな結果に終わりましたが…、一つ………一つだけ皆さんに忘れて欲しくない事があります。
こんなしょーもない結果の影には…無念の死を遂げたタオル達がいるという事を…
実験に犠牲は付き物…、頭では分かってるんです。
でも僕は叫びます!
『事件は夢の中で起きてるんじゃない!現実で起きてんだ!』…と。
今回の実験で得たもの…
夢から現実へと移行する際に『タイムラグ』が発生する事。
『ラグ』です。
どんな実験でも必ず意味は残るんです…。
そしてそれは、次の実験へと繋がっていくんです。
期待していてください。
裏技
最後にしょーもない裏技を皆さんにお教えします。
これはまだ2回しか試してないので確実性はないですが、オシッコを出しているのに現実で漏れなかった裏技です。
それは…
『一秒出して、一秒止める』です。
字のごとく1秒出して1秒止めます。
これをループしている時は、オシッコを出しているのに現実で漏れないんです!
僕はこれを5ループしましたが現実でオシッコが漏れませんでした。
【こんな感じ】
1秒出→1秒止→1秒出→1秒止→1秒出→1秒止→1秒出→1秒止→1秒出→1秒止…。
1秒以上出し続けると漏れるみたいです。
で?
これ…何か意味あるの?って思いますよね。
ミートゥー……。
それじゃ今日はここまで。
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